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12/14 美術館クラシックコンサートレポート


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 1214日(土)美術館コンサートは、50名の満員御礼の中行われました。太田楽さんのバイオリンと、古俣彩寧さんのピアノによるコンサートは、今年2回目の開催です。1回目でお二人のファンになったリピーターの皆さんと、その噂を聞いていらしてくださった皆様のご参加で、とても一体感のあるコンサートでした。

奏者の楽しんで演奏する音色と、お客様に合わせた選曲や演出は、皆さんを魅了してやみません。

お客様からの感想も多く寄せられましたので、改めて本記事にてご報告いたします!

 

コンサート当日の様子だけでなく、胸が高鳴るような感動を伝えてくださる、とても心に響く感想をいただきました。ありがとうございます!

美術館応援団の皆様の声

・『上質な芸術に触れると人間は共感性が養われる』そうだ。此度の小樽美術館コンサートでは、まさに新進気鋭の音楽家が奏でるクラシック音楽と世界的に著名なアーティストが描く絵画という上質な芸術が五感を満たした。普段はほっとできる美術館の空間が躍動する熱気に満ちていた。奏者と聴衆の距離間が息遣いを感じられる程に近かったこともあり、会場全体の一体感が熱気を生んでいたのだと思う。皆が一つとなるところにはいつまでもここに憩っていたいという得も言われぬ愛おしい気持ちが湧きおこる。

 奏者、聴衆を含めた美術館全体の空間を愛おしく思う気持ちが込み上げてくるのだ。目には見えずとも確かに存在するそのの思いこそが人の共感性、感受性を豊かに育むのだろう。小樽美術館コンサートには人を育てる愛の空気があった。

人を育てる美術館。多くの方々に是非足を運んでいただきたい。山守信幸様)

 

・雪の小樽、換気を要する館内、暖房は効かせているが、ヴァイオリニストもピアニストも緊張しながら、指先を温めながらの演奏だったという。私はヴァイオリンやピアノが大好き。限られた時間と空間の中で精一杯命を燃焼し尽くせるコンサートという時間芸術にあこがれる。小樽バザールヴィタ美術館は蔵と庭とカフェのある、ユニークな滞在型美術館だと聞いており、ここで開かれる演奏会ってどんな感じなのだろう?と興味津々だった

 40人も入ればもう満杯の小さなホール、演奏者と聴衆が同じフロア、版画家・森ヒロコのためにデザインされたという室内。そんな中で2人のデュエットが始まり、一音流れ出すやいなや、私はまずヴァイオリンの音色に圧倒された。というのも私の席は最前列で、ヴァイオリンのすぐ横に位置する恰好になっていたのだ。何という幸運! こんなに傍近くでプロの生演奏を聞いたのは初めてだ。小さな楽器に、全身をしなやかに沿わせながら、リズミカルに弾きこなす若々しい演奏に魅了され、音もさることながら、イキイキとコンサートという仕事をしているその姿に目が釘付けになっていく。若いっていいなぁ、生きているってすばらしい、となぜかそんな思いにさせられる。楽器と弾き手が一つとなった愛の音色を館内一杯に響かせてくれた。聴衆のヴァイオリン教室の子どもたちにも母親にも老人にも、躍動する命が流れ込んでくる。演奏語りもコンサートという創造的な営みの決め手。誠実に演奏し、心を込めて聴衆に語りかけていくうちに聴衆との一体感が生まれる。聴衆と奏者の緊張がほどけて自然体になってゆくとき、楽器の音色が命に満ちて歌い出す。今回のコンサートのクライマックスも、そういうノリにノッた会場のとろけるような空気感だった。

実はこの日、私自身は体調が悪くて参加を取り止めようかと思ったほどだったが、演奏に聴き入っているうちに流れ込んできた命の力で、帰る頃にはすっかり元気になっていた。行って良かった‼ 奏者の皆さん、スタッフの皆さん、ありがとうございました。長野初美様)

他にもたくさんの熱いメッセージを頂いておりますので、ご紹介いたします。

 

【会場のお客様の声】

 

・コロナ禍になってから、久しぶりに生のコンサートを聞いて気持ちが明るくなった。始めは狭い会場と思ったが、それも感じることなく、

 楽しめた。次回の開催、楽しみにしている。今度は、ここの庭で、ゆっくりコーヒーを飲みに来たい。

 

・奏者が楽しんで演奏しているので、聞いている側も、引き込まれる。

 

・受け付け担当の方、雪が積もる寒い中にも係わらず笑顔での対応に心暖まりました。

 楽さんが話されていた、「音の響き」に関して人のコートが音を吸収してしまうという事も学びました。

 

・太田さんと古俣さんのコンサートは2回目の参加でした。若いお二人の息が合っていて、聴いていて安定感がありました。冬を意識した曲目で親しみやすい曲が多く、楽しく聴くことができました。その中でも「津軽海峡冬景色」が一番身近な曲でした。

 津軽海峡を弾いている太田さんのバイオリンの音色から歌詞が聞こえてくるようでしたあえて曲目を掲載しないで突然演奏するという心憎いサプライズ演出でした。今回改めて関心したのは、古俣さんのバイオリンを生かすピアノ演奏でした。控えめで、自分が前に出すぎず、かつ、しっかり曲を弾ききって役割を果たしておられ、古俣さんのプロ意識が感じられました。

 

・非常にバランスが良かったと思いました。演奏された曲は知っているものや聴きなじみのある曲が多く、楽しく聴くことができました。クラシック曲のほかに季節に合った「冬」やクリスマスソング、日本の演歌もあり、ジャンルがバラエティーに富んでいたことがとても良かったです。

演奏の合間にバイオリンの豆知識があり、肩の力を抜いて聴くことができました。また、コンサート会場は音が良く響いていたという印象でした。少し響き過ぎかな?と思いましたが、臨場感があって却って良かったと思いました。座席と座席の間隔が適切で、収容人数も多すぎず少なすぎず丁度良かったと感じました。もし来年も同じようなコンサートがあれば行きたいと思いました。

 

・子供から高齢の方まで集い、日常を忘れて音楽に浸れたコンサート。お二人の息の合った音色に耳を傾け、心地良い時間を過ごすことが出来ました。演奏だけでなく、曲間トークではヴァイオリンのことを教えてくださり、もっと知りたくなりました。ヴィヴァルディの四季、次は「春」を聴けるのかな?次回の開催も楽しみにしています。

 

2回目の拝聴でしたが、前回同様お2人の空気感にとてもほっこりしました。途中のバイオリン豆知識のMCがとっても面白かったです。

 しっとり聴かせる曲もアップテンポな曲も、それぞれの曲の表情がとても豊かで音楽に没入してしまいました。

 太田さんの演奏で特に印象的なのがヴィヴァルディの冬でした。冷たい雪がしんしんと降るような情景、厳しく冷たい雪の嵐に凍える人々の情景が浮かびました。古俣さんはやっぱり戦場のメリークリスマスを心に響かせますね。今回も曲の冒頭からずっと鳥肌でした。ひとつひとつの音の粒が、本当にうっとりしてしまうくらい綺麗な音色で大好きです。

 最後は情熱大陸で、会場も一体となれたことが嬉しく楽しかったです。是非また美術館コンサートを開いてください。楽しみに待っています。

 

今回も、奏者、お客様、会場が一体となったコンサートでした。

たくさんの感想をお寄せいただき、皆様の感動が伝わってきて、当日のことが脳裏に蘇るようでした。

太田楽さん、古俣彩寧さん、ご来場くださった皆様、ありがとうございました!

 

次回の開催も楽しみにお待ち下さい。

 

引き続き、ホームページやインスタグラム、フェイスブックにて発信して参ります!